統計局で公開されているデータから日本の年齢別人口を見てみる

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コロナ禍が収まらない中、2022年が始まりました。これから世界は日本はどうなっていくのでしょうか?

現在、インターネットでいろいろな情報を知ることができます。しかし、中には怪しげな内容もあります。

いったい何が真実なのか?

現在の状況から、これから何が起き、来るべき未来に向けて今何をしなければならないのか。

一番大切なのは自分で観察して分析していくことです。と言っても実際に現場を見るには限界があります。まずは公開されているナマのデータを分析していくこと。

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国勢の調査結果は総務省統計局サイトで参照できる

日本の人口や世帯の実態は5年毎の国勢調査で調査されます。

調査の結果は総務省統計局サイトで公開されています。すべて無料で閲覧できます。

統計局ホームページ/人口推計
総務省統計局で作成している人口推計について掲載しています。人口推計では、国勢調査による人口を基に、その後における各月の人口の動きを他の人口関連資料から得て、毎月1日現在の人口を算出しています。

統計データはe-Startでダウンロードできる

調査された統計データは統計局の子サイトe-StartでExecl、csv形式でダウンロードすることができます。

人口推計 各月1日現在人口 月次 2021年12月 | ファイル | 統計データを探す | 政府統計の総合窓口
人口推計は、国勢調査による人口を基に、その後の各月における出生・死亡、入国・出国などの人口の動きを他の人口関連資料から得ることで、毎月1日現在の男女別、年齢階級別の人口を推計しています。また、毎年10月1日現在の全国各歳別結果及び都道府県別...

年齢層別人口データをダウンロードしてみた

直近の日本の人口はどうなっているのか?

年齢層別人口データをダウンロードして、表にまとめてみました。

現時点で公開されている確定データは2021年7月時点のものです。

データを見ると、日本の総人口は1億2千5百万人。そのうち男性が6,110万人、女性が6,457万人で女性の方が3百万人ほど多いです。

しかし、男女比で女性が男性を上回るのは60~64歳層からで、0~54歳層までは男性の方が多いです。

年齢層別では45~49歳層の9,778万人、次いで70~74歳の9,670万人で、後者が第一次ベビーブームに生まれた層、前者がその子供の層で第二次ベビーブームと呼ばれる層です。

Excelで人口ピラミッドを作成してみる

上記の表を基にグラフを作成してみました。人口ピラミッドと呼ばれるグラフで、作り方はこちらのサイトを参考にさせていただきました。

Excelによる人口ピラミッドグラフの作り方 | ブログ | 統計WEB
「Excelによる人口ピラミッドグラフの作り方」についての記事のページです。統計解析ソフト「エクセル統計」の開発チームによるブログです。統計に関するさまざまな記事を不定期で書いています。

人口ピラミッド

グラフにすると年齢層別の男女比が視覚的によくわかりますね。

年齢層別構成比をみる

今度は年齢層別構成比を見てみましょう。

構成比は年齢層人口÷総人口で求められますね。

黄色で塗り潰しているのは生産年齢人口層の構成比です。生産年齢人口とは生産活動の中心にいる人口層のことで、15~64歳と定義されています。

2021年7月時点のデータでは生産年齢人口は59.4%で全体の6割近くとなっています。2021年4月1日に改正された「高年齢者等の雇用の安定等に関する法律」(高年齢者雇用安定法)では70歳までの就業機会の確保を事業主に求めていますので、65~69歳層も含めると65.7%まで増加します。

人口構成から読み解く現状とこれから

現時点では経済活動もまだ大丈夫かなと思いますが、これから先は不安材料が多いですね。

総務省が発表している「人口減少社会の到来」資料を見るとこれから先はしばらくは高齢化が進みやがて大きな人口減となります。

総務省|平成28年版 情報通信白書|人口減少社会の到来

公開されているデータを使って、Excelでグラフを作成してみるとより理解できます。

総務省発表のデータからExcelで作成

データを見る限り、今後、総人口および生産年齢人口が減少していく見込みとなっています。さらに65歳以上人口は横ばいのため高齢化率が大きく上昇していきます。

このまま見込み通りに進んでしまうと、生産年齢人口が高齢者人口にまで減少してしまいます。出世率を上げるといっても、そもそも若い年齢層が減少しているので難しいですね。

生産年齢人口の年齢層を上げるしか手がないのかな?そのためにも健康年齢を上げる工夫が必要ですね。

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