政府が2022年6月10日以降に外国人観光客受入れを再開すると発表していましたが、当面は青区分の国々のみの旅行業者等を受入責任者とする添乗員付きパッケージツアーのみの受入れでした。
そして2022年10月11日以降は大幅な規制緩和が行われ、世界保健機関(WHO)の緊急使用リストに掲載されているワクチンの接種証明書(3回)又は出国前72時間以内に受けた検査の陰性証明書のいずれかの提出を条件に全ての入国者について、原則として入国時検査を実施しないこと、入国者数の上限を設けないことになりました。実質、コロナ禍前に近い状況となりました。
ニュースで世界各地から空港に降り立った外国人観光客の姿が映し出されていましたが、まだコロナ禍前のような賑わいは戻っていないです。
過去、訪日客はどれくらいだったのか
では過去、訪日客はどれくらいだったのでしょうか?
JNTO日本政府観光局のサイトで提供されているEXCELデータからグラフを作成してみました。
グラフの作り方はまずEXCELシートに年度別の表を作成、前年比を算出します。100%位置に線を付けておくと前年比がより分かりやすいので100%列も付けておきます。
ツールバーの挿入からおすすめグラフを選択します。訪日外客数は棒グラフ、前年比は2軸にし、折れ線を指定。100%も2軸の折れ線にします。
数値を見ると、2015年あたりから急激に外国人訪日者数が増加、その後、ピークだった2019年には年間3,188万人が日本に訪れていました。
コロナ禍で訪日客は激減
しかし、2020年に入り、世界的規模でコロナ騒動に突入。訪日客は2020年には412万人、2021年には25万人と大きく減少しました。
今回、訪日客の増減推移をEXCELグラフにしてみましたが、2015年から2019年まで急増した訪日客がコロナによって寸断してしまったことがよくわかりますね。
どの国の訪日客が多いのか
では国別訪日客数はどうなっていたのでしょうか?
JNTO日本政府観光局のデータは国別で集計されていますので、どの国の訪日客が多いかはすぐにわかりますが、より分かりやすいグラフで見せたいですね。
では一番訪日客が多かった2019年をグラフ化してみましょう。
割合を示すにはパレート図で見せるといいです。パレート図とはあるものを構成する項目ごとの値、あるいは階級ごとの度数を大きい順に並べたものと、その累積の構成比を表す折れ線グラフを組み合わせたグラフです。
パレート図を作成するにはまず国別訪日客数の表を作成します。そして値の大きい国順(降順)で並べ替えし、累計計算していきます。次に累計計算した値を合計で割っていきます。
表ができたらグラフを作成していきます。ツールバーの挿入からおすすめグラフを選択、訪日客数と類型を1軸として棒グラフにします。率は2軸として折れ線グラフにします。
いったんグラフを作成し、累計の棒グラフを削除します。削除は棒を選択して[Delete]キーを押すだけです。
1軸、2軸の値の最大値を調整し、グラフを完成させます。
国別では中国、韓国、台湾、香港、米国、タイの順に訪日客が多く、訪日客全体のの80%をこの6か国で占めています。
過去観光客が一番多かった中国ですが、2022年10月時点でもゼロコロナ政策を継続しており、海外からの帰国後に10日間の隔離が義務づけられるなど、依然として厳格な感染対策が続いています。しばらくは中国からの観光客は望めず、コロナ禍前の状態に戻るには時間がかかるでしょう。
観光公害(オーバーツーリズム)騒動
訪日客がピークだった2017年から2019年には外国人観光客急増による宿泊施設不足、マナー問題などが起こり、観光公害(オーバーツーリズム)として騒がれました。
京都の観光地である祇園界隈では地元の自治組織が写真の無許可撮影禁止の呼び掛けを開始したのも記憶に新しいですね。
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